疑問を持ってつきすすむ、姿勢矯正士が見つけた自分の心にしたがう生き方

新しい生き方に取り組む人々

「人生を楽しもう」
この言葉、さまざまな場面でよく聞きます。ですが、キレイゴトのように感じてしまうことはないでしょうか? わたし(筆者大塚)は、年を重ねれば重ねるほど、「世の中、生きづらい」と思うようになってしまっていました。
「満員電車に乗りたくない」
「仕事ばかりしていないで早く家に帰りたい」
大人になると、このようなナチュラルな感情も、押し殺して生きていかなくてはなりません。

近年ではSNSの炎上が頻発し、何かと謝罪が要求され、思い切ったことをすると批判される。このような世知辛いできごとばかりが目につくようになり、世の中がとても窮屈になっているように感じます。

しかしそういった中でも、「自分のやりたいことをやる努力」を行い、「自分が違う」と思ったことに疑問を持ち、「新しい生き方」に取り組む人たちがいます。
本来のナチュラルな自分の姿を大切に生きている人たちに、わたしたちはフォーカスを当て、「生きづらさ」を感じている方々のヒントになればと思っています。

今回お話を伺ったのは、姿勢矯正士として活躍されている田中京子先生です。
田中先生は、6年前(2013年)から大阪で、姿勢矯正士として『つなぐ整体院』を開業されています。お客さんの痛みを治療する中で、田中先生の行きついたところは「姿勢矯正」。先生の抱いてきた疑問やご自身の生き方などについて伺いました。



田中京子 プロフィール
某整体学校で整体の技術を学んだのち、2013年に姿勢矯正士の資格を取得。大阪にて「つなぐ整体院」を開業。
ブログやYouTubeでも姿勢矯正の情報を配信中。
つなぐ整体院HP
https://tsunagu-seitai.jp/movie.html
つなぐ整体院amebaブログ
https://ameblo.jp/tsunagu-seitai/


今回は、大阪にある田中先生の整体院「つなぐ整体院」におじゃましました。

取材時は大阪の四ツ橋駅にある旧店舗に伺っています。2019年4月3日より心斎橋駅から徒歩3分の場所にリニューアルオープン。

インタビュアーは、岩崎夏海でお送りします。


岩崎夏海
作家。
1968年生まれ。東京都日野市出身。
東京芸術大学建築科卒。 大学卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。
放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』等、テレビ番組の制作に参加。
その後、アイドルグループAKB48のプロデュースにも携わる。
2009年、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を著す。
2015年、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』 。
他、著作多数。
有料メルマガ「ハックルベリーに会いに行く」(http://ch.nicovideo.jp/channel/huckleberry)にてコラムを連載中。


取材時は大阪の四ツ橋駅にある旧店舗に伺っています。
現在は心斎橋駅から徒歩3分のところに店舗を構えていらっしゃいます。
ビルの奥にすすみます。

施術しているのに、体がどんどんガチガチに? 
田中先生を動かした疑問

施術台でお話を伺います。

岩崎夏海(以下「岩」):先生のYouTubeの「たなかきょうこチャンネル」を拝見して、田中先生に「自由さ」を感じ取材を申し込みました。唐突なインタビューのお願いに応じていただきありがとうございます。


田中先生は「たなかきょうこ」というチャンネル名でYouTubeを更新しています。
「姿勢が悪くて、損しているあなたに見てもらいたい」という想いのもと、2017年から動画を配信。視聴者自身で姿勢の問題点に気づき、正しい姿勢に治せるような内容となっています。
たなかきょうこチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCwfH0YsiEOmb85s7iMwnxGw


田中京子(以下「田」):こちらこそありがとうございます。「自由さ」ですか!?(笑)

岩:はい。まずYouTubeを拝見して素晴らしいと思ったのは、痛みの根本原因を追及するお姿でした。症状が出ているところをほぐすだけではなく、痛みの原因である場所を探り、姿勢の矯正をされていますよね?
私は首のヘルニアを患っていて、整形外科に通っていましたが、治療は「首を伸ばす」という行為だけでした。しかし先生の動画で猫背のメカニズムを知り、姿勢に気をつけるようになると、首の痛みも自然と良くなっていったんですね。そのときに、病院でこれを教えてくれれば良かったのにと強く思いました。なぜ先生は姿勢矯正士として、根本原因を治療しようと思われたのですか?

田:もともと整体に興味を持って、整体の技術を学べる学校へ行き、その後整体院で働いていました。
そこで実施していた治療は、症状が出ているところにフォーカスを当て、背中が張っていたら背中をほぐし、首が痛かったら首をほぐすという、とにかく硬結してしまったものをいかに緩めれるかという点を重要視していました。しかしそれは、施術後は楽になりますが、次の週にお客さんが来ると、更に筋肉が固くなっているんですよ。
私もスタッフ同士の練習で施術をたくさん受けてきましたが、体がどんどんガチガチになっていきました。そこで「なんでだろう? これはおかしい」という疑念が湧いてきたんですね。しかしそれを先生に言うと、「今までしてきたことを否定するんか」と言われ、他のスタッフも、「思い違いやろ」といって、周りの人たちは全く疑問を持たなかったんです。

岩:でも田中先生だけ強い疑問をもったと。

田:はい。お客さんがなぜまたすぐに体がガチガチになって戻ってきてしまうのだろう、今のやり方は間違っているのではないか、と思い、解剖書やインターネットなどで長いこと自分で調べていました。そうしたら姿勢矯正士協会会長の西本伸先生のブログに行き着き、まさに私が長いことモヤモヤしていたことの解答を見つけ、「これだ!」と思い会いにいきました。
岩:なるほど。そのブログにはどういったことが書いてあったのですか?

田:西本先生は、姿勢矯正の第一任者といっても過言ではないような先生で、「体の痛みなどの症状があるところは『結果』で、『原因』は別のところにある」という考えをお持ちでした。しかしその考えはなかなか広まらず、発信をされ続けていたところでした。ブログを読んですぐに西本先生のもとに行き、姿勢の理論を学びました。西本先生の整体院には、今まで体を揉まれすぎて症状が悪化してまった方や、原因不明の頭痛がある方など、本当にたくさんのお客さんがいらっしゃいました。例えば同じ腰痛という症状を持っていても、原因はそれぞれで、どれ一つとして同じ腰痛はありません。そういうお客さんを見ていると、これはなんとか姿勢の重要さを世の中に伝えなければいけないという思いが高まり、とにかくお金を貯めて、5年前に姿勢矯正士として開業しました。

岩:痛みに対して様々なアプローチの仕方があるということを初めて知りました。整体には決まったほぐし方があって、痛みの緩和をすることが目的だと思っていました。

田:それよりも、原因を探すことが大切です。

岩:難しいですもんね、原因を探すというのは。

田:でも、その分、面白さがあります。宝探しじゃないですが(笑)。

田中先生はYoutube通りのとても気さくな雰囲気で私たちを迎えてくれました。

岩:原因を探すことが重要なのはわかりましたが、姿勢矯正とどのようなつながりがあるんでしょうか?

田:以前解剖実習に参加したことがあり、そのときのご検体は、胸郭出口症候群を患っていた方でした。神経を圧迫してしまうことで、手のしびれなどが起きてしまう病気です。そこで胸郭出口症候群は、どこの部分で神経が圧迫されるのかをご検体で調べさせて頂きました。ところが、教科書に「これが原因です」と書いてある場所では、どう動かしても神経は圧迫し得なかったんです。ただ、唯一ご検体を座らせて頭を前に出した時だけ、その場所で神経は挟まりました。いかに負担のかからない正しい姿勢が重要かが証明された瞬間でしたね!

岩 なるほど。姿勢を正せば慢性的な痛みが解消できる人がいるんですね。先生は常に疑問を持って、それを追求されていますよね。その姿に、私は自由さを感じていたのかもしれません。

田中先生の話を真剣に聞き入る岩崎。

自由さのルーツ ピアノ漬けの毎日

岩:YouTubeを始めたきっかけは?

田:施術にくるお客さんの姿勢を維持するためにどうしたらいいだろうと考えたときに、動画をアップしておけば都合がいいだろうと思いはじめました。

岩:少しセクシーな服であったり、ポーズであったり、他と違うなと思うところがありますね(笑)

田:あーあれは、自分で楽しんでやってますね(笑)

Youtubeでは姿勢改善の話をわかりやすく解説してくれている田中先生。

田:最初は「なんやこのねーちゃん」って見ていると、「あれ? そういえば俺、姿勢気にしてないな」ということに気づき、姿勢についてきちんと考え出したという方もいて、そういう話を聞くと、「よし!」ってなりますね。YouTubeがきっかけで遠方から来てくれる方もいらっしゃいます。

岩:今のお話しだと、先生はきわめてナチュラルにYouTubeに取り組んでいらっしゃるんですが、現代は、そういうふうにナチュラルに生きられない人の方が多いと思うんです。「好きなことをやってはいけない症候群」じゃないですが、「常識」とか「こう生きるんだ」という観念に縛られて、それこそ心が猫背になっているように思えます。そういう中で、先生はすごく自由でいらっしゃると思うんですね。その自由さのルーツはどこからきているんですか?

田:うーん、なんだろうな………。今は自由に生きていますが、子どものころは、家が厳しくて、親がピアノの先生で、私たち三姉妹全員ピアノ漬けでした。全然自由じゃなくて、私の人生で1番人生が面白くないと思ったときは小学生のときです。親と先生にとっての「いい子ちゃん」として褒められるのが、一番嬉しいという子どもでした。しかしそれは、本来の自分ではないのですごく嫌で、一時期グレてしまったこともあります。だから今が一番楽しいし、どんどん楽しくなってきます。

岩:子どものときの抑圧があったから「自由の大切さ」を知ったのかもしれませんね。

田:そうかもしれないですね。でも、今もコツコツ勉強を出来ているのは、ピアノの経験があるからで、それは親に感謝しています。

整体に出会ったのは消去法から!?

過去のお話を伺っていきます。

岩:整体の学校に入られたのはいつですか?

田:25歳でした。離婚して、この先の人生のことを考え、何をしようかなと思ったときに、消去法で考えました。自分の得意なことと、自分がしたくない作業をリストアップして考えました。仕事は毎日することなので、嫌な作業が入っていることは避けようと思い、パソコン作業は嫌とか、計算は嫌とか書いて、それが1個も入ってないやつが整体だったんですよ(笑)。今の仕事は好きな作業しかないので、ストレスがあまりないです。

岩:それでたまたま。

田:ほんまたまたまです。最初はリフレクソロジーや、リラクゼーションサロン、タイ式などいろいろ渡り歩いて、なんでもしたかったんですよね。どんなマッサージがあるのか一通り理解して、最終的に整体に魅力を感じました。

岩:偶然にマッサージに興味を持ち、整体に出会い、姿勢矯正の道に入られたわけですね。

田:はい。姿勢矯正は今は浸透してきていますが、一般の方にはまだまだ認知されていないと感じます。原因を追及するというのは、様々な知識が必要なので勉強を続けていますね。

岩:姿勢を矯正すると、人生変わりますよね、人生のクオリティーが上がる、というか。

田:そうなんですよね。なのに、教えてもらえる機会ってあまりない。子どものときから学べる姿勢教育があればいいなと思います。

岩:姿勢を正したいという需要はあるけど、なかなか世の中に知識が広まっていないのが現状ですね。

田:はい。これからもっともっと広めて行きたいです。

そして、先生のご厚意で姿勢のレクチャーを兼ね、岩崎の体のゆがみを正していただきました。

ゆがみを正す治療

田中先生の治療方法としては、まず悪さをしている筋肉を施術でほぐします。その後、筋肉が悪さをしている原因を追求し、施術。再発予防で姿勢の矯正をしていきます。

模型などを使ってわかりやすく説明してくれます。
迷いのない的確な手つきで歪みを直していきます。
肘や肩、首など全身の関節を調整する田中先生。
いたたた……。田中先生の施術は絶対に眠れません。気持ちいいマッサージを目的としているわけではなく、きちんと普段縮んでいる筋肉を伸ばしてくれます。
右肩が上がっていたのに、平行になりました!

姿勢のレクチャー

自分の姿勢をイメージすることが大切。

姿勢もこんなに正されました!

背中が真っ直ぐです!

岩:姿勢を矯正すると人生が変わった気がします! 自分の体をいかに知らないかということに気づき、ここへ来て初めて自分がどんな姿勢かイメージすることができました。

大阪にお越しの際は、是非田中先生の「つなぐ整体院」へ。
姿勢に興味を持たれた方は、YouTubeやブログなどでもチェックできます。

つなぐ整体院HP
https://tsunagu-seitai.jp/movie.html
つなぐ整体院amebaブログ
https://ameblo.jp/tsunagu-seitai/
たなかきょうこチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCwfH0YsiEOmb85s7iMwnxGw

最後までお読みいただきありがとうございました!

大塚芙美恵

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